Vernon Lewis (V.L.) Smithers (1890-1973)
上の文書は「フローラルフォームの生みの親」V.L.スミザーズによって1953年に出願されたフローラルフォームについての特許書類です。フローラルフォーム誕生以前のフラワーアレンジメントはチキンワイヤや新聞、枝、泥などを使用して花を留めていました。1954年のオアシス®フローラルフォームの出現でフラワーアレンジメントの自由度、花もちは飛躍的に向上します。
オハイオ州ケントに作られた最初の工場
オハイオ州ケントの最初の工場から誕生したOASIS®フローラルフォームは当時から現在と同じくらいの水を含むことが出来ました。9X4X3インチ(約23X10X7.5cm)のブリックが2クオート(約2リットル)の水を含んだという事です。現在も殆どサイズの変更なく23X11X8cmで発売が続けられ、同じく約2リットルの水を含むことが可能です。一方で吸水時間は飛躍的に改善されました。当時は吸水が完了するのに1時間ほどかかっていましたが、現在は1分ほどで完了します。
また、ブロック状のフローラルフォームだけでなく1957年からシリンダー、コンテナなどのアクセサリー製品も発売を開始し、現在のラインナップを形成していきました。
1957年に発売された当時のO’BOWL®コンテナ
こちらが北米支社のサイトで販売されている「現在の」O’BOWL®コンテナ
スミザーズオアシス社は次々に世界中に拠点を拡大、現在は20か所以上に工場、オフィスを展開しています。日本支社は1988年に開設され1998年に現地法人となっております。
2004年には創業50年を迎え、盛大に会社の半世紀を祝いました。
50周年を祝う社長(当時)のCharles Walton(左) と創業家のTed Smithers(右)
創立50周年以降も2007年1月に70年以上の歴史をもつフローラライフ社の買収により、生産者から流通まで花の手入れに関連する商品も提供できるようになりました。
世界初「切り戻しの要らない」切花栄養剤エクスプレスクリア200
また、2012年には今までの花もち性能をより一層アップさせた「Maxlife」シリーズを展開開始、驚異的な花もちを達成できるようになりました。
OASIS® Maxlife Deluxe フローラルフォーム
同じく2012年には世界初の生分解性フローラルフォーム「エコリコ(現在生産終了)」を販売、その発展製品として現在も「ECO」を展開しております。
土に「カエル」エコリコフローラルフォームの当時の広告
そして2018年には新たな革新としてOASIS® Maxlife Operaフローラルフォームを発売開始しました。これはスミザーズオアシス社が自ら作り出した「フローラルフォームの色は緑」という概念を打ち破り、スタイリッシュな黒いフローラルフォームです。このOperaを使用することでフラワーアレンジメントはより一層表現の幅が広がりつつあります。
OASIS® Maxlife Opera
スミザーズオアシス社とフローラライフ社の知見と技術の融合により、これからもお客様によりご満足いただけるような革新的な商品、サービスの提供を行っていきます。
現CEO(最高経営責任者):Robin Kilbride
1954 スミザーズオアシス社設立
1967 ブーケホルダー発表
1977 LOMEY® ブーケホルダー開発
1988 スミザーズオアシス日本支社設立
1995 切花専用フローラルアドヒーシブ(接着剤)開発
1998 スミザーズオアシスジャパン株式会社として現地法人化
2002 レインボー® フォーム発売
2003 スーパーウエットブーケホルダー開発
2007 フローラライフ社の買収により、日本でも切花鮮度保持剤を販売開始。
2012 生分解性フローラルフォームのエコリコを発売。マックスライフ発売。花保ちアップ、茎やけ抑制、葉の黄変抑制する進化したフローラルフォームの誕生。
2016 世界初、茎の切り戻しの必要のない鮮度保持材「エクスプレス200」を開発、販売開始。
2018 従来の「フローラルフォームの色は緑」という概念を打ち破った黒色の新製品「OASIS® Maxlifeオペラフローラルフォーム」を発売