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FLORIST

花への想いや、お仕事の上で意識されていることなど、
フローリストの方々に様々なお話を伺います。

Florist2014.05.01
中三川聖次さん
ブルームンウィンクル
中三川聖次さん ブルームンウィンクル

選ばれている理由は、「丁寧さ」だと思う

うちは店舗の装飾が中心なんですが、お客様のほとんどは10年以上のお付き合いです。
おそらく仕事の丁寧さで評価していただいているのだと思います。
例えば、レストランでお客様にお花を配るサービスをされる時は、家に持ち帰った後まで水が下がらずキレイに咲いてて欲しいから、オアシス®フローラルフォームを付けたり。
ひとつひとつの作業を丁寧にやることでリピーターに繋がったり、仕事が切れなかったりするんだと思いますね。

それと、ほかの花屋さんからうちに(発注先を)変えてくれた場合は、前の花屋さんの問題はどういう点だったのか?
うちはどこを徹底すべきか? を考えて実行します。そうしないと、うちも他の店に乗り換えられる可能性がありますから。

先輩方が築いてきたものを下の世代に伝えていく

この業界の今の若い人たちは恵まれてると思いますよ。
勉強しようと思えばいくらでも画像はあるし、先輩はいるし、作るチャンスもある。
ただ、もったいないのは、僕らの若い頃に比べて大きな仕事や本物の仕事が減っていること。
だから、そういう経験を積む機会は少ないかもしれないけど、(本物を作っていた)50代〜70代の先輩たちに話を聞ける環境はあるんですよ。
教えてもらいにいけば、きっと教えてくれるはずです。
僕ら40代が今できることは、そういう上の世代の方々の貴重な経験や知恵を翻訳というか橋渡しをして、下の若い世代に伝えることでしょうね。

20年後、花業界のためにできることを僕たちの手で

若い人の中には「この仕事で一生やっていけるんだろうか」という不安や閉塞感があるのは確かだと思います。
彼らのモチベーションが上がるように、この業界全体でしっかり支えていかないと、いい人も入って来ないでしょうし。

そして将来的に自分たちが60代になったとき、花屋と生産者、個人と団体とか関係なく、「花業界のために力を合わせてやりましょう!」って、同じ目標に向かっていきたい。僕らの世代は、お互い対等に意見を言い合えるメンバーが揃ってますから。

僕個人が目指すのは、日本的なものを感じさせながら新しいスタイルを作っていくこと。
見たときに「中三川さんが生けたんだな」って思ってもらえるように。
そういった生け手としての個人的な仕事と並行して、次の世代の後方支援もやっていきたいですね。

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