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- 成瀬ゆきさん(NARUSE FLORIST)
花への想いや、お仕事の上で意識されていることなど、
フローリストの方々に様々なお話を伺います。


「ずっと勉強」という姿勢で仕事にのぞむ
私は花屋に生まれたこともあって、両親やお店の人たちの姿勢を見て、「(花屋の仕事は)ずっと勉強」だと思っています。
だから若い頃は、プライベートな時間でも、この瞬間は二度と戻らないと思ったら花以外のことは選択肢にあがらなかった。
例えば、バレンタインも母の日も年に一回しかない。だったら、もし大きなプロジェクトの中で経験ができるのなら、お金に代えられない何かが得られるかもしれない。そう思って、自分の労働と時間を提供していました。
それはもう、貪欲なぐらいに。ただ、そういう経験は何か数値に出るわけではないし、どう受け取るかは本人次第ですよね。
普段の仕事でも、どう受け取るかは大切。
目上の人から何か言われて「怒られた」と感じるのか「いい経験になった。大切なことを教わった。」と思えるかが、すごく大きな違いになると思います。
海外に出たら、考え方の選択肢が広がった
日本では多くの花屋さんが、日々の業務に追われている気がします。
でも、ときには自分の専門から少し離れてみることも必要だと思うんですよね。
私の場合はドイツに行ったんですが、外に出て力を抜くことで目の前がパーッと明るくなったり、「何を悩んでたんだろう?」ということがある。
海外に出たことで、考え方の選択肢を広げられるようになったのは良かったと思います。
そういうことは、ラジオやテレビや映画、アートに接していても、気づくのかもしれません。
気づけたことは、「これは、そういうタイミングなんだ」と思って、いいことも悪いことも受け入れてみるのが大切だと思います。

異業種からヒントをもらう、一緒に発信する
(外から気づきを得るという意味では)どんな業種のものでも、古典的、伝統的ななものを現代的に解釈しているのを見ると、「あ!こういう切り口があるんだ!」とヒントになる。そこから「こういう発想は、花屋にどう活かせるだろう?」とちょっと踏み込んで考えるといいと思います。

いろんな可能性が至る所にある、そう考えれば、毎日の生活も日々の1つ1つの仕事も充実したものになる。
自然とすてきなものが集まってくる、今よりもっと自分の好きなものでいっぱいの店にしたいですね。