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- 箆津昌文さん(フラワーショップ アスター)
花への想いや、お仕事の上で意識されていることなど、
フローリストの方々に様々なお話を伺います。


地元で愛される花屋さんが、いちばん
「あのお店に行ったら大丈夫だよ」と思われる花屋でいたいですね。この地元に店を構えて商売をやらせてもらっている以上、地元で愛される花屋さんがいちばん。
そのために、花の産地にこだわって仕入れて、新鮮な状態で提供することを第一に考えています。
「あと2~3日なら保つけど……」みたいな限界に来ている花はお売りしません。
だけど、いつも来てくれる特別なお客さんに「これ、もうお売りできない状態なんですけど、よかったら1日でも2日でも飾ってください」って、サービスでお付けすることはあります。
それが1週間ぐらい保ったりして、すごく喜んでくださいますね。
渡す相手の情報を聞き出してオーダーメイド
こだわった産地から仕入れているが故に、それなりの価格(=安くない)になります。
安い花を買うお客さんも多い中、どうやって生き残っていくのか?
そうすると個々のお客様に合わせたきめ細かいサービスをしていかないと厳しい。さらに御来店いただくお客様へのサービスはもちろん、ギフトにも力を入れざるをえない。
うちはオーダーメイドということを強く謳っています。
(アレンジメントを)サンプル的に作り置きしておく方が、回転もいいし売上も上がるんですけど、うちは一人ひとりに合わせてお作りします。渡す相手の細かい情報を聞き出して、その人をイメージして、自分の店のカラーも足して仕上げる。
それを(もらった方に)気に入っていただければ、今度はその方から注文が来て……という繰り返しです。

若い人の色彩感覚や生け花から学べること
10代や20代前半のお客さんは、色の感覚が私たちの世代とは変わってきてますね。
自分たちにはタブーだった色合せも、「この組み合わせ、アリなんだー!」みたいなことが多い。その感覚について行くのが大変です。
そういうお客さんには自分のスタイルを押し付けません。その人が求めてるものを作ることで勉強になるので。
最近のギフトの傾向としては、色合わせ的なものが多いですよね。
でも、これからは、いかに一輪一輪の個性を引き出したものを提案できるか?
その部分は、いま習ってる生け花が少しずつ活きてきてると思う。
生け花の教室では先生に「バランスはとれてるけど、面白くないんだよ」って言われたりします。
花屋のギフトは大抵が、パッと見たときに違和感のないものを作ることが多くなる。
でも生け花だと、バランスも必要だけど、それを崩した自分の世界が必要になってくる。
同じ生けるにしても、目線が違うとここまで作るものが違うんだなって。すごく学んでますよ。
年を重ねて頭が硬くなると、そこから伸びないでしょ。
若い人の色彩感覚もそうですけど、「取り入れる」ことを意識するのが大事だなって思います。
